アニサキス症 は、寄生虫「アニサキス」の幼虫が原因で起こる 食中毒 の一種です。アニサキスは魚介類(特に生魚)の内臓や筋肉に寄生しており、摂取すると 激しい腹痛 や 吐き気・嘔吐 などの症状を引き起こします。生の魚を食べる機会が多い日本では、特に 寿司 や 刺身 などを食べる際に注意が必要です。
アニサキス症の主な症状
アニサキス症は、魚介類を食べてから 数時間~数日以内 に発症します。
胃アニサキス症
・激しい 腹痛(みぞおち付近)
・吐き気・嘔吐
症状が現れたら、放置せず 早めに医療機関を受診 することが大切です。
アニサキス症の治療法
アニサキス症が疑われる場合、 胃カメラ(胃内視鏡検査) による診断と治療が有効です。
内視鏡的摘出
・胃カメラで胃や腸の粘膜に刺さったアニサキスを取り除きます。
・迅速な対応により、症状の緩和を目指します。
当院では 最新の胃カメラを導入し、 より苦痛の少ない検査を目指しています。経験豊富な医師が患者様に寄り添い、丁寧な診療を心がけています。
アニサキス症の予防方法
アニサキス症を防ぐためには、以下のポイントを心がけましょう。
1.魚介類を加熱する
・70℃以上 で1分以上加熱することでアニサキスは死滅します。
2.魚介類を冷凍する
・-20℃以下 で24時間以上冷凍することで死滅します。
3.目視で確認する
・魚を切り分ける際に 内臓を取り除き、肉眼でアニサキスの有無を確認しましょう。
特に サバ、イワシ、アジ、サンマ、タラ、サケ、イカ などはアニサキスが寄生しやすいため、注意が必要です。
まとめ
アニサキス症は、適切な処理や予防によって感染を防ぐことができます。
・生魚を食べる際は 冷凍処理 や 加熱調理 を徹底しましょう。
・腹痛や嘔吐 などの症状が現れた場合は、速やかに医療機関を受診しましょう。当院では苦痛を少なく胃カメラを行えるよう心がけており、迅速に対応いたします。食事後に異変を感じた方は、お気軽にご相談ください。患者様が安心して治療を受けられるよう、環境整備に努めています。