胃がんとは、どんな病気?
胃がんは、胃の粘膜から発生する悪性腫瘍で、胃の粘膜の細胞が異常増殖します。進行の程度は広がりに応じてステージが分類され、早期発見と適切な治療が重要です。胃がんのステージは、主にがんの大きさ、胃壁への浸潤の深さ、リンパ節への転移の有無、そして他の遠隔臓器への転移の有無によって決定されます。ステージ0は最も早期であり、がんが粘膜層に限局している状態です。ステージIからIVに進むにつれて、がんはより深く浸潤し、リンパ節や他の臓器への転移が見られるようになります。特にステージIVは進行がんとされ、他の臓器への転移が確認される状態です。これらのステージ分類は、治療方針を決定するための重要な指標となり、早期のステージであればあるほど、治療による良好な予後が期待されます。
胃がんの原因やかかりやすい人の特徴
胃がんにかかりやすい人にはいくつかの共通する特徴があります。まず、食生活や生活習慣が大きな影響を及ぼすことが知られています。特に、塩分の多い食事は、胃がんのリスクを高める要因とされています。さらに、喫煙も胃がんのリスクを増加させるため、注意が必要です。
また、ピロリ菌感染も重要なリスク要因の一つです。ピロリ菌は胃の粘膜に感染する細菌で、長期間感染が続くと慢性胃炎を引き起こし、最終的に胃がんの進行を早めます。したがって、ピロリ菌の除菌治療が推奨されています。
年齢もまた関係しています。一般的に胃がんは中高年層で多く見られるため、年齢が上がるにつれてリスクが増す傾向にあります。
さらに、性別による影響もあります。統計的に見ると、男性の方が女性よりも胃がんにかかりやすいことが多いです。これにはホルモンの違いや生活習慣の違いが関与していると考えられています。
これらの要因を考慮し、リスクの高い人は定期的な検査を受け、早期発見に努めることが大切です。当院では胃カメラ検査とピロリ菌の検査を行うことができます。少しでも気になる方はまずご相談ください。
胃がんの初期症状や一般症状は?
胃がんの初期症状は、しばしば他の一般的な胃の不調と類似しているため、見過ごされがちです。初期段階では、自覚症状はありません。ある程度進行すると、食欲不振や軽度の胃の不快感、胃もたれといった曖昧な症状が現れることがあります。これらは、日常的なストレスや食生活の乱れと誤解されることが多いため、早期発見の妨げとなっています。進行するにつれて、症状はより顕著になることが多いです。体重減少や貧血、持続的な胸やけ、腹部の痛み、吐き気や嘔吐が見られることがあります。また、食事の際にすぐに満腹感を感じるようになります。さらに、血便や黒色便、吐血といった症状が現れることもあり、これらは特に注意が必要です。末期の状態でも無自覚の場合があります。胃がんは早期に発見されるほど治療の選択肢が広がるため、こうした症状を放置せず、定期的な健康診断を受けることが重要です。早期の段階で、適切な検査を受けることで、早期発見・早期治療の可能性を高めることができます。
胃がんの検査方法
胃がんの検査方法は、早期発見と正確な診断に欠かせない重要なプロセスです。最も一般的な方法としては、胃カメラがあります。胃カメラでは、細長いカメラを用いて胃の内部を直接観察し、異常な組織や腫瘍を確認します。この検査では、必要に応じて組織の一部を採取し、採取した組織を病理学的に詳しく分析することも可能です。
当院の胃カメラは鎮静剤を使用して行えますので、検査中の苦痛を感じることなく検査を行うことができます。
胃がんは早期には症状がないため、症状が現れた先に進行していることも少なくありません。 胃がんの早期発見には胃カメラが最も効果的で、直接観察することで、他の方法では見つけにくい異常も発見できます。
当院では最新の内視鏡機器を導入し、苦痛が少ない精度の高い検査を提供しています。また、経験豊富な医師が丁寧に対応し、検査中の不安や不快感に配慮したリラックスできる環境を整えています。
少しでも胃に不調を感じる方や、胃がんリスクが気になる方は、この機会にぜひ胃カメラをご検討ください。
胃がんの早期発見が重要な理由
胃がんの治療は、日本が世界一です。
早期であれば、数日の入院で済む場合もあります。手術が必要になった患者さまには、ロボット手術等の低侵襲手術を行える病院を紹介します。
検査をご検討の方がいらっしゃいましたら、まずはお気軽にご相談ください。
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