大腸カメラ検査では、お腹の中(便)を空にしていただく必要があります。お腹の中に便が残った状態でも大腸カメラ検査はできますが、検査の精度が変わります。大腸の中が空の状態であれば見える小さな病変も、便があると見えなくなってしまうためです。
そのため、大腸カメラ検査の当日は、錠剤と液体の下剤を飲んでいただきます。錠剤は飲んでから1時間くらいで効いてきますが、液体はすぐに便意をもよおし、下痢をします。当院では、この液体の下剤を飲んでいただく、専用の部屋をご用意しています。検査当日にクリニックに来ていただいてから液体の下剤を飲むため、通院途中での便意の不安がありません。ご自宅で下剤を飲むことに不安がある方は、遠慮なくご相談ください。
写真:内視鏡(器機)
写真:シーン:鎮静剤投与
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〈心臓や血圧のお薬を飲まれている方〉
検査中に血圧が上がらないように必ず服用してきてください。
〈糖尿病のお薬を飲まれている方〉
お薬を飲まないでください。インスリンを注射している方は、検査当日の朝の注射はしないでください。
〈鉄剤・胃薬のお薬を飲まれている方〉
患者様によっては飲んでも問題ない方もいらっしゃいます。医師の事前説明を受けてください。
大腸は管の形をしており、その一番内側の表面(最も浅い層)は、粘膜でできています。
この粘膜層の一部が、内側に向かってイボのような形になったもののことを「大腸ポリープ」といいます。大腸ポリープは、その構造(組織)により、いくつかの種類に分けられます。
まずは大きく、腫瘍性のポリープとそれ以外(非腫瘍性)のものに分けられます。腫瘍性のポリープはさらに、良性腫瘍(腺腫)と悪性腫瘍(がん)に分けられます。大腸がんは腺腫を経てからがん化するケースと、腺腫を経ずにいきなりがん化するケースがあります。腺腫はそのまま放っておくといずれがん化しますが、まだがん化する前、良性のポリープであるときに切除することで、大腸がんを予防することができます。
下記料金表は医療費3割負担の場合です。
大腸カメラ検査は当日受けることができません。そのため、当日は①、別日に②の医療費をお支払い頂く流れとなります。
大腸カメラ検査②は(1)~(3)のいずれかのパターンとなります。重複はありません。
費用に関しては、概算であることをご了承ください。
また、ご不明な点は受付に問い合わせ下さい。
約5,000円
(1)生体検査 ※1なし(検査のみ) | 約2,500円~6,500円 |
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(2)生体検査あり | 約10,000円~19,000円 |
(2)大腸ポリープ切除術 ※2 | 約15,000円~27,000円 |
※1 生体検査…病変の一部を採って顕微鏡で詳しく調べる検査
※2 大腸ポリープ切除術は切除する箇所により、金額が変動します。